長男の“おねしょ”に対して、正直、私(母親)はあまり気にしていませんでした。
今は明るい長男ですが、幼稚園時代は友達に対していつも遠慮がちに接している面があり、多少気になってはいました。体を動かすことが大好きな子なので、本人の希望で空手とサッカーを習い始めた後は友人も増え、母親としては一安心だったのですが…。
昨年初夏、合宿のプリントを私に見せながら、「ママ、1年生はみんなおねしょしないよね。合宿はいかなくていいや。」と言われた時は、とてもショックでした。1才半はなれた年子の弟がいるのですが、とっくに夜尿は無くなっていたので、ずっと気になっていた様子でした。
その頃、新聞で赤司先生の記事を拝読し、「夜尿は発達の問題です。子ども自身が死ぬほど悩んでいるのなら…。」という文章が、今でも心に残っています。子どもなりに悩んでいたのですね。それに気付かず、母親の私のほうが、「そのうち治るかな。」なんてのんびりとかまえていたので、子どもに対して申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
その夜、主人も交えて3人で話し合い、受診するかどうかは子どもが決めました。「来年の夏までには治したい。」という強い気持ちに後押しされ、最後まで受診できた気がします。
また、この治療を通して教えられたことが沢山ありました。“生活習慣”などもそうです。
“寝る3時間前は水分を摂らない”“おねしょの失敗をせめるより、後始末ができたらほめる”…等々沢山ありますが、習い事などでついつい夕食が遅れがちだったり、私自身が仕事でバタバタしている朝に、ぐっしょりと布団がぬれていた時などは、言葉では何も言わなくても、ついイライラと嫌な態度をとることもあったと思います。ほんとですね。体のことを指摘されても本人にとってはどうしようもなく、プレッシャーを与えるだけだったと、今となっては思えるのですが…。
我家では、子どもが夜尿回数が減っていくのが嬉しかったらしく、“表”は子どももチェックしやすいリビングに貼ってあったのですが、子どもの友達のお母さんに、「これは何?」と聞かれることが2回ありました。そのお二人のお母さん方もそれぞれ、お子さんの夜尿の事でずっと悩んできたこと、子どもがかわいそうでほかのお母さんには相談できなかったことなどを聞き、同じ悩みを持った方が多いことに驚かされた気がします。
仕方のないことですが、どちらのお子さんもかかりつけの小児科の先生にさえ、“そのうち治るよ”と言われており、でも、外泊には制限がでてしまうという現実もあり、その事をとても辛そうに話してくれました。
私達のまわりにも決して少なくない夜尿症。親子だけで悩んでいたり、子どもが辛い思いをしなくて済むよう、夜尿症の治療がもっともっと身近に、オープンになってほしいなと思いました。
7月からは念願の初合宿です。空手のとても厳しい合宿ですが、やっと仲間と同じスタートラインに立てたことが、息子を成長させるでしょう。来年の全日本大会では、絶対優勝できる!!と張り切っています。急に友達とのかかわりも広く深くなり、毎日生き生きしている姿が、とても嬉しくなります。
子どもの言う通り、通院を始めてよかったです。
先生のお言葉をお借りしますと、“スロースターター”ですが、スローなスタートも今となっては悪くなかったなとも思いました。体が息子なりに育つように、心の成長のペースも決まっているのかもしれませんね。
母親にとっては息子がかわいく、ついつい口をはさんでしまいがちですが、少し離れた場所から、子どもの世界を見守っていきたいと思います。
冬に夜尿症に逆戻りすれば、また、先生にお会いできるかもしれませんが…。
この11ヶ月間、ありがとうございました。そしてこれからも、同じ悩みをかかえてあせっている親子の為にも、力になって下さい。
~追伸~
学校から帰るなり「新都心の先生、合宿行っても大丈夫だって??」と聞く息子に、「今日で終わったよ。」と話したら、キョトンとしてしまいました。
おやつを食べながら、「ぼくのおしっこの表は? あれ、記念にほんとはとっておきたかったんだよなー。」と話していて、大笑いしてしまいました。記念品にも様々なものがあるのですね。
子ども用につくった“表”はこっそりとっておいてあるので、将来、“孫”が夜尿で悩んだ時は、「ごめんね。パパもそうだったんだよ。」と見せてあげる予定でおります。ビックリするでしょう。